心筋梗塞に負けない!突然死を防ぐ強い心臓の作り方! | ガッテン!@NHK総合

突然死をの危険がある怖い怖い心筋梗塞。この非常事態に対して日頃からの対策があるのです!
それは強い心臓を作ることです。
日頃の鍛錬により、たとえ心筋梗塞になったとしても死亡率を下げてくれる上に、後遺症も残りにくくなる!
ということが専門家により言われています。
今回は、大事な大事な心臓を守る最新情報と強い心臓の作り方をご紹介します。
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心筋梗塞とはどんな病気?
心筋梗塞とは、
心臓の血管が詰まる
→血管から心臓への酸素が行き届かず心臓の細胞が死んでいく
→心臓が機能しなくなる
→心配停止
...という順序で死に至る恐ろしい病気です。
心臓は血管に囲まれており、血管を伝って心臓に酸素を送り込んでいます。
血管が詰まると酸素が行き届かなくなり、やがて心臓の細胞が死にますが、一度死んだ細胞は二度と戻りません。(これが後遺症の原因です)
心筋梗塞に負けない強い心臓について
実際に強い心臓って存在するんです。
強い心臓と普通の心臓
強い心臓とは何か?を説明します。
普通の心臓
心臓を動かすには酸素が必要です。体内に存在するミトコンドリアが酸素を取り入れてエネルギーをつくることで心臓を動かします。 だから、常時十分な酸素がないとすぐに苦しくなり、やがて心配停止となるのです。
強い心臓(スーパー心臓)
酸素が少量でも長い間動く心臓のことを言います。少ない酸素でも、ミトコンドリアが非常に活発に活動することでエネルギーを排出し、心臓を長く動かすのです。 いわゆるスーパーミトコンドリアに覚醒するのです。
スーパーミトコンドリアへの覚醒
人は誰でもスーパーミトコンドリアを備えています。ですが、通常のミトコンドリアのままで覚醒していない人が大半です。 覚醒する過程は、、、狭心症など胸の痛みなどのサインが脳へ達し、脳から覚醒の指示が出ているものと思われています。 これをプレコンディショニング現象と言います。
狭心症
血管が狭くなり痛みを発すること。これで酸素は少量しか心臓に入ってこない。
プレコンディショニング現象
狭心症による胸の痛み→脳が察知→事前に酸欠状態になると少ない酸素でも、スーパーミトコンドリアが心臓を正常に動かそうとするモードへ切り替わること。
この他にも血管が増えたり、様々な心保護作用の増加などの効果がある模様。
このスーパーミトコンドリアは誰もが持っているものだが、残念ながら誰でも機能してはくれるわけではない。
データ紹介
統計データによると、心筋梗塞で入院患者の死亡率は以下の通りです。
事前に狭心症なし:14%
事前に狭心症あり:6%
これは、スーパーミトコンドリアに覚醒して心配停止を防いでいる効果ではないか?と想定されます。
※注意※
この効果は数日間で消える一時的なもので、ずっと継続するものではないです。
なので、胸の痛みがあったら大事なサインを見過ごさずすぐ病院へ!!
強い心臓の事例紹介
事例紹介です。
事例1:番組検証
番組内でゼブラフィッシュによる実験が行われました。
低酸素状態では通常のフィッシュは、すぐに心筋梗塞状態に陥ります。
強い心臓に育てられたフィッシュは、低酸素状態でも長時間機能することができたのです。
事例2:強い心臓の持ち主Fさん
・Fさんは15年前、心筋梗塞になった。緊急手術でなんとか一命を取り留めた。
・その6年後のある晩に心筋梗塞が再発し、再び緊急手術。一旦は心臓停止したが見事生還した。
実はFさん、心機能が強いため2度の心筋梗塞にかかっても極めて正常な心臓とのことです。
※強い心臓とはどういうことなのか?
心筋梗塞になる前に2回とも胸の痛みがあったそうです。2週間前や、数時間前からのお知らせ。
おそらくこのサインが脳へ繋がり、スーパーミトコンドリアを覚醒させ、心配停止を防いだものと思われます。
突然死を防ぐ!強い心臓の作り方!
心臓に軽い負荷をかけて、強い心臓を作っていきます。
心臓への軽い負荷で、全身を含むミトコンドリアの能力の改善や、心臓機能の安定や心保護機能が向上が見込まれます。
心臓の病気や不調をお持ちでない方には、
心拍数110 + ちょいキツ筋トレ
心臓病気持ちでない方へ、オススメ運動を紹介します。
心臓へ軽い負荷をかける。これくらいを意識して下さい!
・目安:心拍数=110くらいの運動
※病院の心臓病予防の運動指導でも、心拍数=110くらいの運動が良いとされている。
・会話をしながら運動をするペース(つらくてしょがないペースではない!)
息が苦しくなく直前くらいの状態(有酸素運動)
階段を上るくらい
・軽い筋トレを取り入れるとさらに効果がある。
※心臓に不安のある方はやらないでください!
・心臓に疾患をお持ちの方
・足腰や膝に不安がある方
・運動後に動悸息切れや胸の痛みが出る方は速やかに中止、病院へ検査したほうがよい
心臓を強くするオススメ運動メニュー
1.オススメの有酸素運動
1回30分程度の有酸素運動を週3回くらいがBESTです!
・自転車をゆっくりこぐ
・早歩きを行う(緩やかな坂道だとなお良い)
・階段の上り下り(子供を抱っこしてだとなお良い)
2.壁立て伏せ
胸の高さくらいの段差がある壁に、手をついてゆっくりと腕立て伏せ。
1日10回くらい。1回の伸縮を3秒くらいかけてゆっくりと行うと良い。
心臓の病気をお持ちの方には、心臓リハビリテーション
病院では心臓リハビリテーションが行われているところがあり、それぞれの方々の状態にあった有酸素運動トレーニングが実施されています。
心肺機能の強化により多数の方が改善されて、日常生活が楽になったとのことです。
※必ず医師と相談の上で実施してください
まとめ
有酸素運動の効果
やはり、日頃の有酸素運動が大事です!
・心臓の変化と全身の筋肉が鍛えられると、血液を送り出す力が増える
・持病をお持ちの方でも、運動したほうが心臓病の再発も防げるし、その他の病気の予防になる
・安静時の脈拍数も下がってより健康的な身体へ!日常動作も楽になります!
心筋梗塞の早期発見のポイント
胸の痛みや圧迫感が大きなサイン!!
胸の痛みが小さい場合も、突然の息苦しさ、冷や汗、気持ち悪さに要注意です!
※少しでも早く病院へ行き、早期治療をおこなうことで心臓へのダメージを軽減できます。
※心臓の細胞は一度死んでしまうと再生できません!!
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