首こりと肩こりは別物!マッサージでは不可能な首こりの改善運動とは!? | ガッテン!

辛い首こりと肩こり、「同じ部類のもので一つにまとめて肩こりだ」と思っていませんか?
実は、まったく別の場所の筋肉のこりなんです。原因も別でほぐす場所も別。なので改善方法も別です。
特に首こりは、奥の奥にある筋肉のこりが原因のため、マッサージで揉んでもほぐれてくれません。
しかし、自分でできる改善運動があります!
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首こりと肩こりは別物!?
肩こりと首こりは別物です。
「肩こり」の一言で一緒にされてしまいがち。肩こりと首こりは全く別の原因で起きています。
肩こりは主に背中の僧帽筋(そうぼうきん)という筋肉が凝り固まることで起きます。僧帽筋は肩甲骨まわりから肩、首まで広く覆っているので、こる部分も首まで含む広範囲です。
首こりはこれとは別の原因で起こることがあります。後頭下筋群(こうとうかきんぐん)という筋肉のこりです。これが原因で単独でも首こりが起こるのです。
首こりの原因は、首の奥の筋肉:後頭下筋群
後頭下筋群は、僧帽筋よりも奥深くにあって頭蓋骨と首の骨をつないでいます。
後頭下筋群とは?
首の後ろ側の筋肉は基本的に3層構造になっています。
どの層の筋肉も首や頭部の動きに関わりますが、首こりへの関与が特に大きいのは最深部にある3層目の後頭下筋群です。
後頭下筋群のこりの原因
パソコンやスマホを見る時などの姿勢の悪さ、長時間に及ぶ目の疲れなどで凝り固まります。
パソコンやスマホの画面を見ながら目を動かし長時間作業を続けると、前に傾いた頭を首の後ろにある3層の筋肉が支え続けるため、首こりの原因となります。
後頭下筋群の首こりが起こった時の症状
症状は以下の通りです。
頭痛・片頭痛
首の後ろの上の部分の張りや痛み
首の回転や上下の動きが悪い
首の回転セルフチェック
真正面向けから、首を左右それぞれ真横に回転させようとした時、回転角度で60度が正常の目安です。
(日本整形外科学会と日本リハビリテーション医学会による目安値)
60度回らないと首こりというわけではありませんが、首の動きの良し悪しを示す一般的な目安です。
首の回転セルフチェック手順
・両肩を壁につけて、真正面を向く。
・首を横に回転させ、まっすぐ向いた両目の目線が正面から60度まで達しているか? でチェック。
後頭下筋群のほぐし方とは?首こり改善運動の紹介
後頭下筋群のこりをほぐす改善運動を紹介します。
ゆっくり小さく動かすことが大事です。
決められた回数だけ軽めに行い、無理をしないことがコツです。
改善運動は3つあります。
イヤイヤ運動
効果:後頭下筋群を横向きに伸縮させて血行を促し、こりをほぐす
・仰向けに寝て目をつむり、楽にします。
・その状態でゆっくり首を左右に動かします。
(回転ではなく、後頭部をつけたまま横に倒す動かし方です)
・動かす角度は小さめで45度を超えない程度でOKです。
・片側3秒ほどかけて動かします。
・回数は20往復を1セットとして、1日3セット行います。
うなずき運動
効果:後頭下筋群を縦向きに伸縮させて、こりをほぐす
・枕を使って仰向けに寝ます。
・目を閉じてアゴを上げる方向に動かし、うなずくように戻します。
(少し上向きのうなずきで、首の後ろの筋肉を伸縮させるイメージ)
・1回をゆっくり3秒くらいかけて行います。
・回数は20往復で1セットとして、1日3セット行います。
アゴ引き運動
効果:首の後ろの筋肉を伸ばすストレッチ
・枕を使って仰向けに寝ます。
・目を閉じてアゴを引くように動かします。
・1回をゆっくり3秒くらいかけて行います。
・回数は10回で1セットとして、1日3セット行います。
※3つの運動は仰向けに寝て行うのがBESTです。頭の重さで後頭下筋群に負担をかけないで済むためです。でも、イスに腰掛けて行っても効果は期待できます。
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