肺炎予防には肺炎球菌ワクチン!補助制度を活用しよう! | ガッテン!@NHK総合

日本の死因第3位は肺炎。
その原因のほとんどが、肺炎球菌と言われる菌です。
肺炎球菌のいる場所は地球上でただ1箇所のみ、それは人間の鼻の奥です。
成人の10人に1人がこの菌を鼻の奥に持っているという事実もあります。
でも脾臓という臓器のおかげで、肺炎の発症を防いでくれているのです。
しかし、脾臓は高齢になると小さくなり肺炎予防の効力もなくなっていきます。
この脾臓を助けて肺炎を予防するのがワクチンなのです。
今回はこの脾臓と肺炎球菌ワクチンについて、さらにワクチン接種の補助制度についてご紹介します。
※65歳以上の条件を満たす方、今なら期間限定で補助金が出ますよ!!
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肺炎球菌と脾臓について
肺炎球菌と脾臓について解説します。
肺炎球菌とは?
肺炎を起こす原因菌です。最も感染率が高く恐ろしい菌です。
人の鼻の奥に住み着き、吸い込んで肺に落ちた時に肺炎を引き起こします。
風邪などの病気にかかった時は、咽頭に炎症を起こし、肺へ吸い込みやすくなるので要注意です。
脾臓とは?
体内に肺炎球菌が侵入したとき、脾臓にある特殊な免疫細胞(マージナルゾーンB細胞)が抗体を出します。
それにより肺炎球菌を殺菌してくれるのです。
若い頃はこれでよいのですが、高齢になるとこの脾臓が縮小し、免疫細胞数も減少してしまいます。
なので高齢になるほど肺炎にかかるリスクが大きくなっていきます。
肺炎球菌ワクチンについて
脾臓を助けるワクチンですが、補助制度があるのご存知ですか?
衰えた脾臓を助けるワクチン
高齢で衰えた脾臓は若い頃の6割程度の重さまで縮小します。
その衰えを補ってくれるのがワクチン。
ワクチンを接種すると脾臓の免疫細胞に働きかけて、抗体を多数排出します。
その抗体が常に血液中に出ている状態になります。
これによって肺炎球菌が侵入してもすぐに撃退してくれるのです!
肺炎球菌ワクチンの種類
肺炎球菌ワクチンには2種類あります。
1.大人用ワクチン(PPSV23)
高齢者が定期接種するワクチンです。
※補助制度があります。
2.子供用ワクチン(PCV13)
赤ちゃんが定期接種するワクチンです。
幼児世代から恒久的なワクチンを接種させて、将来的に地球上から肺炎球菌を撲滅させる目的で開発されたワクチンです。
ワクチン比較表
2つのワクチンの違いは以下の通りです。
ワクチン | 1.大人用ワクチン(PPSV23) | 2.子供用ワクチン(PCV13) |
---|---|---|
効果 | 肺炎球菌による重症化を防ぐ | 鼻の奥に肺炎球菌を持たなくする |
効果の持続 | 5年間 | 一生 |
費用 | 約8000円 | 約10000円 |
補助制度 | あり(定期接種) | なし(任意接種) |
対応する菌 | 23種類 | 13種類 |
※65歳以上であれば両方のワクチンを接種可能です。
その場合1年間間隔をあける必要があります。
肺炎球菌ワクチンの補助制度
大人用ワクチン(PPSV23)が制度対象ですが、
補助内容と条件は以下の通りです。
●期間
2014年10月~2019年3月
●対象者
65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳 になる方
●補助内容
通常費用約8000円が50%~100%値引き!(自治体によって値引率が異なります)
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