胆石って何?原因と予防策とは?胆のうがんとの関係は!? | ガッテン!@NHK総合

胆石って聞いたことありますよね?
実は日本人の1000万人が胆石を持っているとのこと。
胆石の大きさも大小あり、痛みの度合いも大小あるそうです。
この胆石について、作られる原因と予防策を紹介します。
胆石がある人はもちろん、ない人にも役立つ情報だと思います。
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胆石って何者?どうやって作られるの?
胆石って聞いたことあるけど、実はよく知らないんですよね。。
不健康な状態が続くと悪い部分が石みたいになって、蓄積されて大きくなって、痛みを伴う...というイメージです。
胆石について
・胆石とは?
肝臓の下、つまり右腹部にある「胆のう」や、胆のう周辺の「胆管」にできる結石のことです。
・大きさ
数ミリ~数センチです。
・どうやって作られる?
胆汁(たんじゅう)という消化液に含まれるコレステロールや色素が固まることで作られます。食事の欧米化に伴うコレステロール増で胆石を持っている日本人は年々増加し、1000万人以上と見込まれてます。
・症状は?
胆石は胆のうの出口や胆管に詰まると激しい痛みを引き起こしますが、5割~8割の人は無症状だと言われています。
・手術が必要?
よって一般的には、痛みが発生した場合や直径3cm以上になるまでは、手術などの処置は行わないようです。
胆石は検査で発見できる?
胆石は病院などで腹部超音波検査(エコー検査)を受けることで、高い確率で発見することができます。
数ミリの胆石でも発見できるそうです。
胆石は短期間でも大きく成長することがあるため、腹部超音波検査で胆石が見つかった人は1~2年に1回エコー検査を受け、胆石の状況を把握しておくことが大切です。
※腹部超音波検査は通常の健康診断には検査項目として含まれていないことが多く、その場合は自分でオプションとして追加の申し込みをする必要があります。費用はだいたい5000円程度。
※ちなみにX線検査では胆石は発見できません。コレステロールでできた胆石はX線を通してしまうのでそもそもうまく写りません。
胆石の原因と予防策とは?
胆石の原因
胆石になる原因は、生活習慣が深く関係しています。
胆石になりやすい主な生活習慣は
1.内臓脂肪型肥満
2.運動不足
3.食事を抜くこと
などと考えられています。
胆石の予防策
上記1と2については、脂肪肝になり胆汁内のコレステロールの濃度が上昇してしまうことが胆石になる原因です。
動物性脂肪をなるべく控えて、週に2回くらいの適度な有酸素運動を行い、体質を改善することが予防策となります。
上記3については、定期的に食事をしていないことで胆汁が濃縮されることが原因です。
胆汁が濃縮されると水分が減り、そのことにより胆汁内のコレステロールが結晶化しやすくなります。
なので、1日3度の食事をとることが予防法です。
胆石と胆のうがんの関連性は?
胆石と胆のうがんの関連についての医学報告は前より多数あります。
胆のうがんになっている人の50~80%からは胆石が見つかっています。
長期間胆石を持っていると、胆のう内で慢性的な炎症が発生し、やがて胆のうがんを引き起こすという考え方があります。
アメリカでは3cm以上など大きな胆石を持っている場合は、胆のうがんにつながりやすいという報告もあります。
また一方では、胆石の保有者を長期間にわたって経過観察をしても、胆のうがんの発生率は増加しないとする報告もあります。
はっきりとした因果関係は現時点では認められていませんが、胆石を持っている人は注意深く経過を観察することが必要です。
という訳で結論を言うと、ハッキリとした答えは未だ出ていません。
しかし無関係ではないので、胆石がないことで胆のうがんのリスク低下になるでしょう。
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