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食物アレルギーの原因は主に2つ。食事と、肌で触ること! | ガッテン!

食物アレルギーとは、卵や牛乳や小麦や魚など一口食べただけで蕁麻疹や呼吸困難を起こす、という厄介なものです。 子供だけなく大人にも発症します。
近年は食べる以外にも、肌で触る・注射などでも食物アレルギーを発症することがわかってきました。 しかも、口からよりも肌からの方が発症リスクが高い!
今回は食物アレルギーの最新情報を紹介します。


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食物アレルギーとは?

食物アレルギーとは、食べ物に対する免疫の過剰な反応で起こる事象のことで、特定の食べ物に含まれるアレルゲン(アレルギー原因であるたんぱく質などの物質)に、体内の免疫機能が過剰に反応することで蕁麻疹や呼吸困難を起こします。
免疫は本来、体に害となるものを排除してくれます。
食べ物が消化吸収されても通常は反応しませんが、免疫機能や消化吸収機能に何らかの問題を察知すると、吸収された食べ物を害があるものとみなし排除しようとします。これにより様々なアレルギー症状が起こります。
ちなみに、食物アレルギーは口から摂るだけでなく皮膚接触や注射などからも起こることがあります。 いずれの経路でもアレルギー症状がおきた場合は食物アレルギーといいます。



食物アレルギー表示:加工食品には表示義務があります

消費者庁により、加工食品の包装容器にはアレルギー症状を引き起こす特定の原材料表示が義務付けられています。
特定の原材料とは、27品目(以下参照)あり、義務(必ず表示)または奨励(任意表示)があります。

●表示義務(発症数と重篤度が高く、表示する必要性が高いもの)
 卵、乳、小麦、落花生、えび、そば、かに

●表示を奨励(発症数と重篤度は継続してみられるが、表示義務に比べて少ない)
 いくら、キウイフルーツ、くるみ、大豆、カシューナッツ、バナナ、やまいも、もも、りんご、さば、ごま、さけ、いか、鶏肉、ゼラチン、豚肉、オレンジ、牛肉、あわび、まつたけ



天然由来成分の製品(化粧品など)のアレルギーについて、日本国内は安全!?

店舗には肌に使用する天然由来成分の製品が多く売られています。主に化粧品などです。 これらの多くは食物アレルギーが出ないように注意深く精製されています。
また2016年からは産学官が製品会社と連携し、化粧品などの製品によって食物アレルギーなどの健康被害が起きていないか?をチェックしています。 現時点の日本国内では、製品による食物アレルギーの問題事例はないとのことです。
日本企業の高品質、流石ですね!



大人子供関わらず、肌で触るだけで食物アレルギーが突然発症!?

食物アレルギーの原因の一つとして今注目されているのが、食べ物を肌で触ること。
例えば以下のような事例です。心当たりありませんか?
・肌荒れや湿疹がひどい状態で食べ物を触っている
・自己流の美容法で食べ物を肌につけている

触るだけでなぜアレルギー発症するのか?

肌荒れや湿疹などの炎症に触れた食べ物が体内に入ってきた場合、表皮に存在する樹状細胞という細胞が活性化し、免疫細胞にこの食べ物は敵だと報告することで、排除しようと働きアレルギー発症に繋がっている...ということが最近の研究で判明してます。

食べ物に長期間触れることはアレルギー発症の危険あり

また、自分で気づいていないぐらいの肌荒れでも、長期間食べ物を肌につけ続けることは危険です。触れる量が多かったり頻度が高かったりすると危険性が増すと考えられています。

例えば、、
 ・ひどい手荒れの状態で10年以上料理をしていた → 人参アレルギー発症
 ・ひどい手荒れの状態で1年以上レストランで働いた → 魚アレルギー発症
 ・美容目的でシャンプーや洗顔フォームなどにはちみつを混ぜて3年以上使用した → はちみつアレルギー発症

思い当たる節のある方はアレルギーが専門の皮膚科医などにご相談ください。 その食べ物に触るとかゆみやじんましんが出る、といった方は要注意です。
肌荒れの治療をすることで食物アレルギーが改善するケースがあります。



こんな人食物アレルギーになりやすいかも!?心当たりありませんか?

意外な原因で食物アレルギーに!?食物アレルギーになる原因物質は、意外なものに共通して含まれていることがあります。
番組では下記の食物アレルギーと原因を紹介しました。気になる方は専門医にご相談ください。

関連性があるパターンをいくつか紹介します

ペットを飼っている人

・牛肉・豚肉などの肉アレルギーになりやすい
・原因
 マダニの唾液に含まれる成分と、肉に含まれる成分で共通のものがある。
 ペットについているマダニにかまれた時の免疫細胞が、肉を食べた時にも反応する可能性あり。

医療関係者

・くり、バナナ、アボガドのアレルギーになりやすい
・原因
 ゴム手袋に使われている天然ゴム(ラテックス)の成分と、果物の成分で共通のものがある。

ハンノキ、シラカンバなどの花粉症持ちの人

・リンゴ、キウイ、桃のアレルギーになりやすい
・原因
 ハンノキ、シラカンバなどの花粉の成分と、果物の成分で共通のものがある。

サーファー

・納豆アレルギーになりやすい
・原因
 納豆のネバネバ成分とクラゲの成分に共通のものがある。
 クラゲに刺されることで納豆アレルギーになってしまう場合がある。



子供の食物アレルギー対策・最新情報

近年、子供の食物アレルギーに取り組む対策が大きく変わってきています。
以前は、原因となっている食べ物を一切摂取しないことで発症を抑える対策が主流でした。 近年は、原因である食べ物をすべて除去するのではなく、可能な範囲で摂取することを目指す方針へと大きく変更されてきています。しかしアレルギーは個性があり一人一人で細かく違いがある為、個別に摂取量と発症について正確に把握する必要があります。
このため、食物経口負荷試験というテストが近年薦められています。

食物経口負荷試験

保険が適用されます。
医師の管理のもと、実際にアレルギー原因となる食べ物を少しずつ摂取し、どの程度なら食べても安全かを見極めるテストです。
アレルギー専門病院の小児科で受診できます。
しかし経口負荷試験や臨床研究中の治療により、呼吸困難などの重い症状が出た事例もあるとのこと。 なので全国の学会や医療機関によって各事例が調査され、より安全に検査や治療が受けられるよう改善されていくことでしょう。

※アレルギー物質の摂取は、自己判断では絶対に行わないでください!
※必ず食物アレルギーを専門にしている医師がいる医療機関で行ってください


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