大動脈瘤を10秒で発見できるかも!?その方法とは声テスト! | ガッテン!@NHK総合

大動脈瘤をはじめ、甲状腺がん・肺がん・食道がんなどの恐ろしい病気が声帯と関わっているというとても貴重な情報の紹介です。
たった10秒間の発声テストで、10秒続かなかったり、声がかすれていたりした場合は要注意!
脳と声帯を繋ぐ反回神経が圧迫されマヒしているのであれば、命に関わる病気の可能性があるのです。
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大動脈瘤の発見が声でわかる!?なぜ?
大動脈瘤の意外なサインに声が関わっているとのこと。その仕組みを詳しく解明します。
大動脈とは心臓から出ている直径2~3cmの血管です。
大動脈瘤とは、胸部大動脈瘤と腹部大動脈瘤があります。
胸部大動脈瘤とは心臓付近の動脈瘤のことですが、これが声のかすれと関わっている場合があります。
※胸部大動脈瘤の最も多い症状とは声のかすれで、患者全体の20~30%に起こる症状らしいです。
※腹部大動脈瘤の最も多い症状とは腹痛で、患者全体の約12%に起こる症状らしいです。
脳と声帯を繋ぐ反回神経
声は脳から出ている反回神経を伝って声帯へ指示を出すことにより、発声しています。
この反回神経は実は長く、甲状腺~食道~肺~心臓付近の大動脈のすぐ近くを通り、折り返して声帯と脳をつなぐ神経です。
胸部大動脈瘤がこの反回神経の付近に出来たならば、神経が圧迫されてマヒします。
これにより、脳から声帯への指示がうまく伝わらなくなり、声帯の開閉に支障が生じて声のかすれとなるのです。
正常な声帯と異常な声帯について
ほとんどが耳鼻咽喉科での診察で正常か異常かを判断できるらしいです。
内視鏡を使って直接声帯を見るのです。
発声時に声帯の動きが異常があるか?がわかります。
正常であればは声帯がしっかりと開閉、異常であれば声帯が開閉がきっちりできません。
原因は脳から神経を伝って声帯へ開閉の指示を出しますが、反回神経のマヒによりそれが出来ていないためです。
番組では風邪でもないのに原因不明の声のかすれが気になった方が、検査した結果は大動脈瘤だったという事例がありました。
大動脈瘤だけじゃない!その他の恐ろしい病気の可能性も!?
反回神経は左右あり、左は脳~甲状腺~食道~肺~心臓付近の大動脈~左の声帯と繋がっています。
右は脳~鎖骨辺りを経由して右の声帯に繋がっています。
先ほどの大動脈瘤と同じように、それぞれの通り道に病気があれば、神経を伝って声帯へと反映されるのです。
大動脈瘤だけでなく、甲状腺がん・肺がん・食道がん が隠れている可能性があります。
声のかすれはそのサインである可能性があるのです!
声のかすれ!?10秒でわかる簡単テスト!
以下の症状に該当する方は要注意です。確認テストを実施してみてください。
・声のかすれの原因に心当たりがない
・声のかすれが1週間以上症状が続く
「あ~」10秒テスト
1.楽な姿勢をとる(立っておこなっても座っておこなってもOK)
2.息を思いっきり吸う
3.出しやすい高さで、できるだけ長く「あー」と言う(声は小さくてもOK)
※緊張していると短くなることがあります。リラックスできるまで何度かお試しください。
※何度か試す場合は、呼吸が整うまで適度な休憩を挟んでください。
テスト結果はいかがでしたか?
・あ~と発生し、10秒続かない場合や声がかすれる場合は要注意。何かの病気が隠れている可能性あり。
※ただし、老化(声帯や周囲の筋肉の衰え)が原因の場合もあります
・気になる場合は耳鼻咽喉科へ
声帯の異常かどうか?は耳鼻咽喉科で判明できます。
・声帯異常(反回神経の圧迫・マヒ)の場合の病気
大動脈瘤、甲状腺がん、肺がん、食道がん が隠れている可能性があります。
どれも命に関わる病気なので、検査するに越したことはないと思います。
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