大腸がんのリスク増!?虫垂炎≒盲腸の予防法とは? | ガッテン!@NHK総合

虫垂という臓器をご存知ですか?
虫垂が炎症を起こすと虫垂炎、つまり一般的に盲腸と呼ばれる病気になります。
相当な激痛を伴うことで幼い頃から誰もが聞く病気ですが、実は大腸がんのリスク増となる可能性があるそうです。
この虫垂炎(盲腸)の予防について紹介します。
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虫垂と盲腸、どんな臓器なのか?
虫垂と盲腸
虫垂と盲腸は右下腹部にあります。大腸のはじまりの部分が盲腸で、盲腸の先端からでている細い管状の突起が虫垂です。 虫垂の長さは人によりますが7cm前後です。
虫垂炎とは
虫垂が炎症を起こすことを虫垂炎(一般的に盲腸)と呼び、盲腸までおよぶと盲腸炎と呼びます。
虫垂炎の症状は、みぞおちの痛みから始まり徐々に右下腹部に痛みが局所化されて、吐き気や嘔吐も伴います。
主な原因とは、消化物(便)が固まって虫垂を塞いでしまうことで起こります。
虫垂の役割とは
これまで虫垂は役割がハッキリせず、「進化の過程で機能が失われたムダな臓器」と思われてきました。
しかし最近の研究結果において朗報があります!
虫垂には多数の免疫細胞が住んでおり、大腸内の腸内フローラを良い状態に保つのに役立っているかも!?ということです。
もしそうなら、人体の健康に大きく貢献し大腸がんの予防にも繋がる重要な臓器を言えます。
虫垂炎(盲腸)が大腸がんのリスク増!?
番組によると、、、盲腸の手術後3年半は大腸がんにかかるリスクが2.1倍に!?
2015年に発表された14年間の研究結果です。
盲腸手術した約7万人と、手術をしていない約30万人を比較調査した結果、手術をした方が約2.1倍大腸がんなったというデータでした。但し、手術後3年半までです。それ以降のリスクの差はないとのこと。
一体、何でそうなったのか?まだ研究途上ですが、虫垂の切除が関わっているのかもしれません。
虫垂炎(盲腸)の治療法
虫垂炎(盲腸)の治療法は2つ
・手術で虫垂を切除する
・薬で炎症を抑える
どちらがよいかは状況によっても異なり、一概には言えません。
炎症があまりにひどかったり、ウミがひどく溜まっているケースでは、手術が選択されることが多いようです。
一方で薬も進歩しており、基本的には薬の治療(保存療法)でOKという選択もあります。
さらにはその混在形で、まず薬で炎症を抑えた後に手術を行うという治療法もあります。
しかし盲腸は最悪の場合、命にも関わる病気です。
どちらの治療を行うかの判断は医師が行います。必ず指示に従ってください。
治療方針は患者の意見を尊重する時代に!?
番組で約300人の医師に「虫垂炎の基本的な治療方針」を聞いたところ、「患者さんの意向を尊重する」という回答が半数以上だったとのこと。
ということは、あなたがもし虫垂炎になったとき、医師から治療方針を聞かれるかもしれないということです。
なので以下のポイントを押さえておきましょう。
虫垂炎(盲腸)の治療方針ポイント
・薬で治療する場合は、虫垂を切らずに保存することができます。
しかし、10~35%の確率で再発します。
・手術をすれば、二度と虫垂炎に悩まされることはありません。
しかし最近の研究では、虫垂を切るとその後3年半は大腸がんのリスクが2.1倍になるというデータがあります。
最も大事なことは、薬/手術のどちらにしても治療後は大腸を大切に健全にしてあげることです。
具体的には、、、バランスの良い食生活を心がけること、手術後の大腸がん検診の受診などです。
虫垂炎(盲腸)の予防法
虫垂炎を予防できたらいいのですが、そんな方法はあるのでしょうか?
食物繊維の摂取が効果的!
番組データによると、、、2000人を対象にした調査では、食物繊維を多くとっている人はそうでない人より虫垂炎になりにくいという結果が出ました。
虫垂炎の最大の原因とは、消化物(便)が固まって虫垂をふさいでしまうことです。
なので、腸の環境を良好な状態に保てば虫垂を塞ぐこともなくなり、虫垂炎の予防に繋がるのではないか??
まだ研究途上とのことですが、腸を健康状態にすることは大事なことです。
海藻類や野菜などを積極的に摂取しましょう!
食物繊維が豊富な食材をバランスよく取り入れた食生活を毎日送りましょう!!
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